聖書を通して「一人ひとりの存在の尊さ」・「一人ひとりがかけがえのない存在」だということを分かち合います。 神さまに愛され守られている子どもたち。周りの人たちからの愛情を感じることで、安心して自分らしさを表現できます。お互いの良さや個性を認め合い、愛情を感じる経験を積み重ねることによって、自分を大切にする気持ち、その延長線上に他者を大切にする心も育まれます。 甲東幼稚園では“子どもの思い”を大切にしています。子どもの行動にはすべて、その子どもなりの理由や背景があると考えます。思いを聞き取る、心に目を向ける保育をしています。
日々の生活の様々な場面で「祈りのとき」を持ち、また折ごとにクラスや全体で「礼拝の時間」を持ちます。このような時を通じて、一人ひとりの子どもたちの心の中に、自分がいつも「目に見えないもの」に包まれ、守られているという安心感や信頼感が育まれていくことを願っています。
幼少期に体感することができた基本的信頼感や自己肯定感は、きっと生涯にわたって心の中に残りつづけ、子どもたちの人生の支えとなり、「ねっこ」となるものだと考えています。
意欲、自信、思いやり、協調性、善悪の判断、コミュニケーション力、自己コントロールなどの心の部分で基本的な人間形成へとつながる力(生きていく為の力)のことです。非認知能力を高めるのに最適な時期は幼児期と言われています。 以下の活動で「見えない力」を育みます。
自分が過ごしたい場所(クラス、隣のクラス、園庭)、
好きな遊び(制作、絵本、砂遊び、鬼ごっこ等)、一緒に過ごす人(友だち、先生、1 人で)、決められたことをするのではなく、自分が今どう過ごしたいかを考えて、選択して過ごします。
自由活動では「自己表現力」「問題解決力」「想像力・創造力」「コミュニケーション力」「行動力」「計画力」を養います。
(絵本・歌・ゲーム・運動遊び・リズム遊びなど)では同年齢での活動を行います。保育者が事前に年間カリキュラムを設定したうえで、子どもたちの個性、興味関心に合わせて活動を組み立てます。1日の保育内容も枠組みにとらわれず、子どもたちの様子に合わせて保育内容を組み替えることも、甲東幼稚園の自由活動だけでは出会えない一人ひとりの「楽しい」「好き」に出会える時間です。 また、お友だちと「共に」楽しんだり、刺激を受けたり、喜びを体感していったりして、集団で過ごすことの楽しさを知る時間です。
生活(登園、身辺整理、あいさつ、食事など)は主に異年齢でのホーム(クラス)で過ごします。年上のお友だちに憧れを持ったり、年下のお友だちへ優しくしたり…生活の部分を異年齢で過ごすことで、より他者を知り、他者を理解できます。また、より年齢の幅を広く持つことで、居心地のいい場所を見つけて、安定した生活を送ることができると考えます。
幼稚園の行事・活動では、子どもたちが直接体験し、心を動かすことを大切にしています。春の親子遠足、ジャガイモ掘り、水遊び、どろんこ遊び、合同礼拝、秋の遠足、大根抜きなど…五感をたっぷり使うことで、子どもたちの脳がより刺激され、より発達していきます。 心が動くことで(驚きや発見、喜びなど)感性が豊かに育ちます。
毎日の生活の中で、子どもたちの心の中には、「ワクワク」や「どうして?」がいっぱい!甲東幼稚園では、先生がすぐに答えを伝えるのではなく、「なんでかな?」と子どもたちと一緒に考える時間を大切にしています。子どもたちから出てくる考えに、大人が「なるほど!」と思うこともたくさん。また、子ども同士、お友だちの考えを聞くことで、想像力を深めていきます。
甲東幼稚園では絵本の読み聞かせの時間を大切にしています。また毎週末絵本の貸し出しを行っています。物語の世界に入り込んで、出てくる人の気持ちや情景を想像する事ができ、喜んだり、怒ったり、悲しんだり、楽しんだりと様々な感情の疑似体験をすることができます。知らない言葉があっても、繰り返し聞くことで、徐々に意味や使い方を理解していき、自然と文章力が身に付き言語能力が向上します。
季節の歌や讃美歌、子どもたちの成長に合わせた曲を年間で考えます。子どもたちから、クラスでこの曲歌いたいなという曲も取り入れて歌います。童謡、讃美歌、子ども番組の歌など、いろいろな音楽に親しんで過ごします。
甲東幼稚園の歌の時間は、今日歌う歌を子どもたちのリクエスト制にしています。歌の時間はその歌に合わせて、動物・電車などの表現遊びや、リズム遊びなども楽しみます。
もちろん、歌うことも表現することも苦手な子どももいますが、友だちの歌を聞く心地よさ、友だちが表現していることを見て楽しんだりと、それぞれの感じ方で歌の時間を過ごしています。